HFT 2010 6 6

 経済の教科書には、投資家というものは、
企業業績を分析し、株を売買するとあるでしょう。
 さて、今週の書評は、
「ニューズウィーク日本版 2010 6.9」から取り上げましょう。
(以下、引用)
 ダウ「瞬落」 真犯人は超高速取引。
ダウが数分で998ドル下落した
5月6日の「フラッシュ・クラッシュ(瞬時暴落)」に
震撼するNY証券取引所。
 この乱高下は、いったい誰の責任なのか。
多くのアナリストは容疑者として、
高頻度で売買を繰り返す
ハイ・フリークエンシー取引(高頻度取引=HFT)、
つまりコンピューターに組み込んだアルゴリズムで
超高速取引を行うハイテクトレーダーたちを挙げる。
 1回の取引の儲けは小さいが、
時には一日に数十億株にも上る大量取引を超高速でこなすことで
利益を膨らませるのだ。
 100万分の1秒単位で数十億株を売買するHFTという
金融業界の新たな「悪役」。
 HFTは金融業界の新たな悪役かもしれないが、
彼らの取引はアメリカ株取引全体の70%以上を占めており、
消し去れるものではない。
 企業業績を基準に株を売買するという伝統的な投資手法は、
アルゴリズムで市場の非効率を探して売買する手法に、
ほぼ取って代わられたと言える。
(以上、引用)
 なぜ、金融危機は繰り返すのか。
それは、数十年前の教科書で勉強した連中が、
今、財務相や中央銀行総裁をやっているからです。
 科学技術が日進月歩で進化しているように、
金融技術も超高速で進化しているのです。
 IT業界では、ドッグイヤーという言葉が使われます。
IT技術は、過去に人類が経験したことがないスピードで進化していくことから、
そのスピードを、犬が1年に7歳も年を取ることに例えて、
ドッグイヤーと言っています。
 今の金融技術は、IT技術そのものですから、
当然、金融業界もドッグイヤーとなっています。
















































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